Blog #023
こんにちは。 管理栄養士YUKIです。
★----今日のお話----★
今日はカリウムについてお話しします。
(腎臓病でない方対象のお話です。腎臓に疾患がある方は、医師の指示にしたがってください。)
ーーーカリウムの働きーーー
カリウムはミネラルの1つで、成人の体内には約200g含まれています。
体内のカリウムのほとんどは細胞内に存在し、ナトリウムと相互に作用していきます。
カリウムとナトリウムが作用することで細胞の浸透圧維持や、水分保持などの重要な役割を担っています。
また、摂取されたカリウムは小腸で吸収され、全身の組織に運ばれ、大部分が腎臓により排泄されます。
カリウム量は、腎臓の機能によって維持され、血中カリウム濃度は3.6〜5.0mEq/Lに保たれます。
ーーーカリウムの効果ーーー
高血圧予防
むくみ改善
筋肉を正常に保つ
カリウムには、体内に残ってしまった余分なナトリウムを排出する作用があるため、血圧を下げる効果が見られます。
また、ナトリウムと共に作用することで、むくみ改善や心臓機能や筋肉機能の調節の効果も期待できます。
ーーーカリウムが不足する場合ーーー
一般的に、通常の食事ではカリウム不足に陥ることはありません。
夏バテの原因の一つである「低カリウム血症」は、夏場に大量の汗をかき、カリウムが汗と共に失われてしまうためと考えられています。
他にもカリウム不足に陥る原因は嘔吐、下痢、副腎の病気、利尿薬の使用が考えられます。
少量のカリウム不足であれば体に症状が起こることはありません。
しかし、カリウム不足が重症であると、体に不調が起こるので注意が必要です。
ーーー正常じゃないってどうやってわかるの?ーーー
・低カリウム血症の診断は、血液検査により、血液中のカリウム濃度が3.5mEq/L 以下に低下した状態を言います。
・高カリウム血症の診断は、血液検査により、血液中のカリウム濃度が5.5mEq/L以上に上昇した状態を言います。
ーーー低カリウム血症が起こる主な原因ーーー
・カリウムを多く含む食品の摂取量が少ない
・体外に出ていくカリウムの量が多い(汗など)
・血液中から細胞内にカリウムが取り込まれてしまう
ーーー高カリウム血症が起こる主な原因ーーー
・カリウムを多く含む食品の摂りすぎ
・細胞内のカリウムが血液中へ移動
・腎臓のカリウム排泄障害
ーーーカリウムが豊富な食材ーーー
バナナ、オレンジ、メロン、アボカド、スイカ、ほうれん草、なす、ブロッコリー、ジャガイモ、豆類
★----今日のお話----★
カリウムには、体内に残ってしまった余分なナトリウムを排出する作用があるため、血圧を下げる効果が見られます。
また、ナトリウムと共に作用することで、むくみ改善や心臓機能や筋肉機能の調節の効果も期待できます。
夏は汗をかき、カリウムが大量に体外に出てしまうので、カリウムの多く含まれている果物や野菜、豆類を摂ると良いでしょう。
お読みいただき、ありがとうございました。