Blog #035
こんにちは。 管理栄養士YUKIです。
★----今日のお話----★
今日は食中毒についてお話しします。
ーーー食中毒とは?ーーー
食中毒とは、食べ物や飲み物を口にすることによって起こる、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などの健康被害のことをいいます。
例えば、細菌やウイルスの付着したものを食べたり、毒キノコやふぐ毒を食べて発生します。
ーーーどんなものがある?(多くは最近とウイルスによるもの)ーーー
主な原因特徴
細菌
カンピロバクター
細菌性食中毒の中で最も多く発生しています。生や加熱不十分な鶏肉が主な原因です。
黄色ブドウ球菌
手指の傷口から汚染した、おにぎりや握り寿司が主な原因となります。
サルモネラ属菌
卵料理や食肉などが主な原因です。
腸炎ビブリオ
刺身などの生鮮魚介類が主な原因です。
腸管出血性大腸菌
幼児や高齢者は重症化しやすく注意が必要です。
ウェルシュ菌
カレーやシチューなど、大鍋での煮込み料理が主な原因です。
セレウス菌
大量調理された米飯類や麺類が主な原因です。
ボツリヌス菌
ハチミツの中にはボツリヌス菌の芽胞が入っていることがあり、腸が未発達の乳児に特有の「乳児ボツリヌス症」を起こすことがあります。
ウイルス
ノロウイルス
冬季に発生のピークを迎えます。感染力が非常に強く、二枚貝に限らずあらゆる食品が原因となります。
ーーー予防三原則(つけない・ふやさない・やっつける)ーーー
つけない(清潔、洗浄)
人から食品・器具につけない!→しっかりと手を洗いましょう!
器具から食品につけない!→調理器具は洗浄・消毒しましょう
食品から食品・器具につけない!→調理器具(例:焼肉のトング・箸など)を使い分けましょう
増やさない(迅速、冷却)
細菌が増殖する時間を与えない→調理後は速やかに食べましょう!
細菌が増殖する条件を揃えない→調理前の食材や、調理後すぐに食べない食品は冷蔵庫・冷凍庫に適切に保存しましょう!
やっつける(加熱、殺菌)
細菌やウイルスは熱に弱い→加熱調理では、中心部までしっかりと加熱しましょう!
(75℃1分以上、ノロウイルス対策には85~90℃90秒以上)
ーーー食中毒かな?と思ったらーーー
・水分をとる
安静にして水分をよくとります。冷たい水でなく、常温~少し温かいお湯にしましょう。嘔吐や下痢による脱水症状を防ぐためです。
・寝かせるときは横向きで
吐いたものが喉に詰まる危険があるため、横向きに寝かせるようにしてください。特にお年寄りや乳幼児の場合は注意が必要です。
・無理のない範囲で食事をとる
水分も摂れるようになり落ち着いてきたら、少しずつ食事をとりましょう。
おかゆや野菜スープなどの流動食や、うどんやバナナなどの刺激が少ないものがベストです。冷たいものでなく、温かいものにしましょう。
・二次感染を防ぐ
軽度であってもウイルス性食中毒による下痢や嘔吐がある場合は、家族の食事を作らないようにしましょう。また床などに嘔吐してしまったときは、ビニール手袋をしてペーパータオルなどでふき取り、ビニール袋に密閉して破棄しましょう。ウイルスの場合、乾燥すると空気中に漂いやすいため、すぐに処理することが大切です。
ーーー病院へ行く目安ーーー
下記の症状が見られる場合は、すぐに病院へ行きましょう。
・下痢が続く(1日10回以上)
・半日以上尿が出ない、尿が少ない
・意識がもうろうとする
・血便が出る
・嘔吐が続く
・体がふらつく
・高齢者や乳幼児に症状が出ている
★----今日のお話----★
⭐️食中毒とは何か
⭐️その種類と特徴
⭐️食中毒を起こさないための、3原則
⭐️食中毒かな?と思った時にできる家庭での処置
⭐️病院に行く目安
お読みいただき、ありがとうございました。