Blog #007
こんにちは。 管理栄養士YUKIです。
★----今日のお話----★
今日は脂質異常症(特にコレステロール)に関わる栄養素についてお話しします。
血液の中に正常値以上の中性脂肪やコレステロールが存在している状態を脂質異常症といいます。
脂質異常症診断基準
高LDLコレステロール血症 140mg/dl以上
高トリグリセライド(中性脂肪)血症 150mg/dl以上
低HDLコレステロール血症 40mg/dl未満
境界域高LDLコレステロール血 120~139mg/dl
脂質異常症の改善には、脂を控えめにした食事が有効です。特に脂肪が多いお肉を食べすぎてしまうと、LDL(悪玉コレステロール)が体内に蓄積してしまいます。
ーーー悪玉(LDL)コレステロールはーーー
LDLは、動脈硬化を促進させてしまう恐れがあります。
ーーー善玉(HDL)コレステロールはーーー
体内に残っている古いコレステロールを回収して肝臓に送る働きがあり、動脈硬化を予防する働きがあります。
ーーーどうすれば良い?ーーー
脂質を正常にするには、中性脂肪(トリグリセライド)・LDL(悪玉)コレステロールを減らすとともに、HDL(善玉)コレステロールを上げる必要があります。
LDL(悪玉)コレステロールの蓄積を抑えることによって、動脈硬化を予防し、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にも役立ちます。
ーーー具体的な食事療法ーーー
LDLコレステロールを減らすために有効な海藻や野菜、果物類などをバランスよく食べることを意識します。
大豆ミート(大豆製品)には、生活習慣病の原因と言われるコレステロールが含まれていません。
さらに、コレステロールの吸収を抑えて代謝を促す大豆サポニンが、食事から摂った余分なコレステロールを体外に排出して正常値に近づける効果を発揮してくれます。
大豆サポニンには抗酸化作用があるため、活性酸素を除去し、脂肪の酸化を防いでくれます。
ーーーサポニンの必要量は?ーーー
サポニンは健康維持や病気の予防に役立つ成分ですが、食事摂取基準(2020年版)には摂取量は示されていません。
大豆製品からサポニンを補う時は1日1~2回大豆製品を利用したおかずを取り入れることをお勧めします。
ーーー脂質異常症が認知症発症につながる要因ーーー
脂質異常症によって動脈硬化が進行すると、脳内の血管も硬化が進んでしまい、通常よりも血液の流れが悪くなります。
脳血管性認知症は、まさに「脳の血流が悪くなることで発症する認知症」とされており、脂質異常症による動脈硬化によって引き起こすリスクが高くなることが考えられるのです。
★----今日のお話----★
LDL(悪玉)コレステロールは、動脈硬化や、近年では認知症発症につながります。
大豆にはコレステロールが含まれていません。
大豆サポニンは食事からとった余分なコレステロールを排出してくれます。
LDL(悪玉)コレステロールを減らすために有効な海藻や野菜、果物類などをバランスよく食べることを意識します。
お読みいただき、ありがとうございました。