Blog #021
こんにちは。 管理栄養士YUKIです。
★----今日のお話----★
菜食のおもてなし
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三育フーズはセブンスデー・アドベンチスト教団の関連企業です。
キリスト教の教えに基づき、食事についても一定の考えを持っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ーーー菜食料理を振る舞う時ーーー
皆さんのお知り合いで、食物アレルギーをお持ちの方、特定の食品を避けている方、控えている方はいませんか?
ベジタリアン(ヴィーガン)の方も、特定の食品を避けていますが、人によって違う場合が多いです。
おもてなしをする時、差し入れをする時などに確認しておいた方が良いこと
ーーー気をつけたい食品ーーー
*ハチミツ(デザートや飲み物)
*鰹出汁(麺類、煮物類)
*ゼラチン(デザート、グミなどのお菓子、子供用サプリメント、ドレッシング)
*肝油
*コチニールなどの色素(お菓子)
*卵
*乳製品
*ラード(中華菓子、あんまん、ちんすこう)
ーーーよくあるパターンーーー
*ハチミツ
ハチミツは、蜂を経由している上、高温殺菌していないので、ボツリヌス菌が含まれていることがあり、
1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけないという話は有名です。
菜食の方は、蜂の口腔を経由したハチミツは動物性という認識が一般的ですが、中にはハチミツは健康に良いから摂取すると考えている人もいます。(マヌカハニーなど)
*鰹出汁
日本食のだし汁は鰹を使うことが多く、菜食の方は昆布や椎茸、野菜ブロスなどをだし汁にしますが、鰹出汁だけは許容する方針のかたもいます。
外食で牛丼は食べないけれど、うどんのだし汁までは追求しない場合もあります。
*ゼラチン
ゼラチンは動物のコラーゲンを原料にしていますが、多くの加工品に含まれています。表示をしっかりみないと、気づかない場合もあります。
*肝油
幼稚園などで配られる肝油、またお子さんのサプリメント代わりに利用することも多いでしょう。本来肝油は魚の油を小さいお子さんにも食べやすい形にしたものです。
最近は、肝油のようなビタミンゼリー(合成ビタミン)のものも市販されています。
*コチニール
かいがら虫から抽出される赤い色素で、いちごシロップや飲料、化粧品にも使われています。
*卵
そのままの形で食べることはなくても、パンやクッキーに含まれています。ドレッシングやマヨネーズにも卵黄が含まれていることがあります。アレルギーでなければ許容するかたもいます。
ベジタリアン用の食材に卵使用と書かれたものも多くあります。
また、卵菜食の人は問題なく摂取します。
*乳
牛乳は避けていても、発酵しているヨーグルトはOKとする人、パンなどの原料にバターが使われている場合は許容する方もいます。
ベジタリアン用の食材に乳使用と書かれたものも多くあります。乳菜食の人は問題なく摂取します。
ーーー何に変更(工夫)するかーーー
ハチミツ→メープルシロップや甜菜糖、アガベシロップに置き換えることができます。(風味は変わりますが)
砂糖については議論されているところですので、詳細は避けますが、嫌がる方もいらっしゃるので、上記の甘味料がおすすめです。
鰹出汁→ベジタリアン用の和風出汁、昆布出し、椎茸出し、野菜ブロスに置き換えられます。うどんは醤油を直接かけて召し上がる方もいらっしゃいます。
ゼラチン→寒天、アガーに置き換えられます。
肝油→DHAやEPA、ビタミンAの補給の目的の場合が多いので、食事でそれらの栄養素を意識して摂るか、魚を摂取しない場合は亜麻仁オイルやエゴマオイルを使用することが多いです。
コチニール→加工食品の着色料ですので、購入の際表示を確認することで避けることができます。
卵→最近は代替卵が製品化されています。つなぎとして使用する場合は、長芋のすりおろし、小麦粉や片栗粉などのでんぷん類を増やす、エッグリプレーサーを利用できます。また、卵なしで検索するとレシピが多くネット上に上がっています。
乳→豆乳だけでなく、ライスミルク、オーツミルク、アーモンドミルクなど植物性の代替品が製品化されています。
★----今日のお話----★
*菜食といっても、具体的な食品を出していくと、人によって避けているものが違うことがある
*心配な場合は、事前に確認すると良い
*ネット上にも代替レシピがある(もちろん三育フーズにも)
*みんなで気持ちよく、一緒に食事ができますように!
お読みいただき、ありがとうございました。